出典:「ユニバーサル ミュージック合同会社公式サイト(https://www.universal-music.co.jp/blankey-jet-city/)」
「いつの日か 清潔な襟をした精神科の医者がオレにこう訊くだろう
あなたはいったいどんな気持ちで車を盗むのかと」
出典 :「車泥棒」 by BLANKEY JET CITY
出典:[YouTube]「車泥棒」 by BLANKEY JET CITY
皆様、ドリフ外来という言葉をご存じでしょうか。
私のような双極性障害の方ならお分かりだと思います。
「眠れていますか?」
「日中は外出していますか?」
「食事はとれていますか?」
と毎回同じセリフをはくのだ。
それで診察はおしまい。
例えば、
「眠れていません」
と答えると、
「では、お薬を少し増やしましょうね」
という。
「家にずっといます」
というと、
「では、セロトニンがでますから、太陽の光でも浴びて、図書館にでも行きましょうね」
という。
そう、ドリフだ。
でも仕方がない。
毎日毎日、ふさぎ込む患者と何人も会話するのも苦痛であるし
親身に話を聞いて、一人一人に30分以上も話しを聞いていると
病院が回らない。
日本の闇を精神科が請け負っているような気がする。
ただぁ!(粗品さんごめんなさい汗)
私達の頼みの綱はあなただけなのです。
原稿用紙を1枚ずつ破り、くしゃくしゃに丸め
ゴミ箱に捨てるだけような毎日。
もっと笑いたい。
もっと仕事がしたい。
もっと家族を話がしたい。
それすらできない毎日。
自己嫌悪の塊。
あなたにとっては幾多の患者の中の一人ですが
私達にとってはあなたしかいないのです。
私は昔、武蔵野市の精神科に通っていた。
その精神科の医者の方がよっぽど 双極性障害のような印象。
1年くらい通ったあと、たまらず、転院することを決めた。
これがまたストレスであった。
まがりなりにも、1年間、悩みを聞いてくれた医者。
情だって多少はある。
医者は転院の意思の理由を聞いてくる。
(転院には紹介状が必要なのです)
でも、
「あなたじゃダメなんです」
「あなたじゃ治らないんです」
と言えない。
さらに病状がひどくなりそうだ。
踏ん切りをつけ、やっと転院することができたが
新しい先生が白井 麻里 先生。
文京区にある「小石川メンタルクリニック」の医師。
名医だった。私はついていた。
まず、初診で怒られた。
なぜ怒られたのかは忘れてしまった。
トラウマというやつだ。
(元気な人は、「トラウマ、トラウマ」と簡単にいうが、
本来、トラウマというのは、苦痛から自己を守るため
自分では思い出すことができない無我の世界にある心の傷だ)
しかし、今までかかった精神科医は当たり障りのないことしか言わないので
衝撃的であった。
そして、私が先生に心を開いたのは
「調子はどうですか?」
と聞かれたときに
「今日はボチボチです」
と答えたところ、ガッツポーズで
「よっしゃー!」
と叫んだことだ。
私は命を救われた。
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