「旋盤工」

 

あるお客様で新入社員の方が加工不良を起こし
若い世代の学力低下を危惧されているというお話しを伺った。

詳細を聞くと
狙いの寸法がφ148mmだが、現時点での外径がφ150mmだったので
古い汎用旋盤で追加工の指示をしたが、不良品を発生させたという話であった。

M課長:「なんで間違えたんだ?」
社員A:「はい。外径をφ150mmからφ148mmに仕上げろと言われましたので、そのとおりにしました。」
M課長:「どのくらい追い込んだんだ?」
社員A:「汎用旋盤で2mm追い込みました」
M課長:「ん?なんで2mmも追い込んだんだ?」
社員A:「えっ?150mm-2mm=148mmであってますよね?」
M課長:「馬鹿野郎!もう一回計算してみろ!
汎用旋盤で2mmも追い込んだら
φ150mm-(半径2mm×2)でφ146mmだ!」

若い方の気持ちも分かるよう分からないような・・・

なので、少しなだめる気持ちで話を変えてみた。

私:「それはそれはお察しいたします。。。
でもですね、課長。コンピュータは1+1=10と計算しますよね。
パラダイムシフトという考えもあります。
やはり思い込みというのはよくありません。
それに今どこも人手不足です。
お若い方が来てくれるだけでありがたいのではないでしょうか?」

M課長:「うーん・・・そうのかなぁ?」

ここでコンピュータの計算方法をご存じない方に良い番組をご紹介いたします。
コンピュータは論理ゲートで足し算や引き算をします。
しかしながら、本で読んでも論理ゲートの仕組みがさっぱり分かりませんでした。
けれども、この番組を見たら、目から鱗!

皆さん、小学校の時に豆電球のつなぎ方を理科で学習したと思います。

直列回路⇒豆電球が2つあった場合、どちらか一方が壊れていると、豆電電球はつきません
並列回路⇒豆電流が2つあった場合、どちらか一方が壊れていても、もう片方の豆電流はつきます

コンピュータは電流が流れているのを「1」と「0」で判断しますので
回路全体に電流が流れている状態を「1」だとすると

直列回路⇒「掛け算」1(豆電球点灯)×0(豆電球消灯)=0(電流は流れない)
並列回路⇒「足し算」1(豆電球点灯)+1(豆電球点灯)or0(豆電球消灯)=1(電流は流れる)

で計算できるんです。

 

ちなみに、コンピュータとは計算機のことです。
MS-DOSもウィンドウズもアップルも。なんだったら、ワールドワイドウェブもクラウドもAIも、真空管で動く計算機から少しずつ発展してきました。
(エニアック=Electronic Numerical Integrator and Computer
アメリカで開発された黎明期の電子計算機)

帰宅後、この旋盤工の話を長男に話すと上記のZ世代の方と同じような反応がかえってきた。
旋盤という機械を知らないので無理もないし、やはり思い込みというのはよくない。

しかしながら、宇宙貴族の妻が一言

「あら、あなた。
それはそれは高尚ぶってお客様に講釈をたれたのね。
あなたがおっしゃったようなことを、世間一般では何というかご存じ?
それを屁理屈というのですよ。
ご存じなかった?」

ぐうの音もでないとはこのことである。

出典:「Radiohead Public Library(https://www.radiohead.com/library/#httt)」
出典:YouTube「2+2=5」 Radiohead
出展:YouTube「ゆるコンピュータ科学ラジオ 豆電球のつなぎ方が分かれば、コンピュータは作れる【半導体3】」
出典:YouTube「それ、早く言ってよ~総集編「面識あり」篇から「変化にやられた」篇まで(Sansan)」

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