「芝浦機械」

出典:「芝浦機械株式会社公式サイト(https://www.shibaura-machine.co.jp/jp/index.html)」

芝浦機械のWという技術の方にお逢いしたことがある。

日立製作所の日立工場(昔は海岸工場と呼ばれていた)
今は三菱重工になってしまったが、日立製作所の本丸だ。
火力発電のタービン、ロータ、ステータなどをつくっている。

日立製作所の多賀工場(家電をつくっている拠点)の方に聞いたことがあるが
日立製作所の中でも海岸工場は別格で

「お父さんは海岸工場で働いているの~」

と言えば、羨望の眼差しだったらしい。

そこで、偶然、W氏にお逢いした。

なんと、W氏は設計者(それもご年配)であるのにもかかわらず
脚絆を履いて、プラノミラー(大きなマシニングセンタの類)の
ピット(地下のようなところ)の中にいた。

普通(普通という言葉は嫌いだが)設計者というのは
失礼だが、図面を書いているイメージでしかない。

機械のオペレートができない技術者もメーカによっては
存在する。

以前、あるメーカの設計者と打合せをして
後日、会社に電話をかけると

「営業から回答させます」

と言われ、とても悲しい気分になった記憶がある。

W氏は積極的に日立製作所の現場の方と会話していた。
ピット内にいたので、もちろん、作業服はどろどろだ。

たまらず、W氏に聞いてみた。

私:「設計者なのに、どうしてそんなことができるのですか?」

W氏:「普通の設計者はできないかもしれませんね」

W氏:「でも、できないのではないのです。やろうとしないだけです」

 

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