「2+2=5」

画像出典:「radiohead.com」


出典:[YouTube]「2+2=5」 by Radiohead

北茨城のお客様へ伺った。

面談後、新入社員の方が加工不良を起こし
Z世代の学力低下を危惧されているというお話しをなさった。

詳細を伺ってみると
狙いの寸法がφ148mmだが、現時点での外径がφ150mmだったので
旋盤で追加工の指示をしたが
不良品を発生させたという話であった。

M課長:「なんで間違えたんだ?」
社員A:「はい。外径をφ150mmからφ148mmに仕上げろと言われましたので、そのとおりにしました」
M課長:「どのくらい追い込んだんだ?」
社員A:「汎用旋盤で2mm追い込みました」
M課長:「ん?なんでφ2mmも追い込んだんだ?
φ1mm追い込めばいいだろ?もしかして、お前、半径でφ2mm追い込んだのか?
社員A:「えっ?φ150mm-φ2mm=φ148mmであってますよね?」
M課長:「馬鹿野郎!もう一回計算してみろ!
半径でφ2mmも追い込んだら、
φ150mm-(半径φ2mm×2)でφ146mmだ!」

旋盤工なら1mmも不思議に思いませんが
お若い方の気持ちも分かるよう分からないような・・・

なので、少しなだめる気持ちで話を変えてみました。

私:「でもですね、課長。
コンピュータは1+1=1と計算しますよね?
いわゆる、パラダイムシフトですよ。
やはり思い込みというのはよくありません。
それに、今どこも人手不足です。
お若い方が来てくれるだけで良いではないですか」
M課長:「うーん・・・そうのかなぁ?」

ここでコンピュータの計算方法をご存じない方に良い番組をご紹介いたします。
(偉そうに書きましたが、私も最近まで知りませんでした・・・)

コンピュータは論理ゲートで足し算や引き算をします。
しかしながら、本で読んでも論理ゲートの仕組みがさっぱり分かりませんでした。
けれども、この番組を見たら、目から鱗!


出展:[YouTube]「ゆるコンピュータ科学ラジオ 豆電球のつなぎ方が分かれば、コンピュータは作れる【半導体3】」

皆さん、小学校の時に豆電球のつなぎ方を理科で学習したと思います。

直列回路⇒豆電球が2つあった場合、どちらか一方が壊れていると、豆電電球はつきません
並列回路⇒豆電流が2つあった場合、どちらか一方が壊れていても、もう片方の豆電流はつきます

コンピュータは電流が流れているのを「1」と「0」で判断しますので
回路全体に電流が流れている状態を「1」だとすると

直列回路⇒「掛け算」1(豆電球点灯)×0(豆電球消灯)=0(電流は流れない)
並列回路⇒「足し算」1(豆電球点灯)+1(豆電球点灯)or0(豆電球消灯)=1(電流は流れる)

で計算できるんです。


出展:[YouTube] 「【「それ、早くいってよ~」総集編】「面識あり」篇から「変化にやられた」篇まで」

帰宅後、この話を小学生の長男に話すと上記のZ世代の方と同じような反応がかえってきた。
旋盤という機械を知らないので無理もない。
やはり思い込みというのはよくない。

しかしながら、宇宙貴族の妻が一言

「あら、あなた。
それはそれは高尚ぶってお客様に講釈をたれなさったのね。
あなたがおっしゃったようなことを、世間一般では何というかご存じ?
それを屁理屈というのですよ。
ご存じなかった?」

ぐうの音もでないとはこのことである。

 

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