工作機械は、通常の商品では普通にある「メーカ希望小売価格」が
ウェブを探してみても、昨今流行りの”ちょっと”GPTに聞いてみても
どこにも見つからないと思いませんか?
理由は後述します。
ちなみに、基本的なメーカ希望小売価格と実勢価格の考え方は
以下のとおりです。
「本体定価」+「オプション」+「納入諸経費(その他準備費含む)」×割引率
まず、メーカは代理店に出精値引きという名目でだいたい定価
(いまではあまり定価という言い方はしませんが・・・)
から七掛け(30%割引)で販売することが多いです。
そこから代理店もしくは販売店が10%~15%ほど利益を乗せます。
(2社仲介する場合や卸業者が仲介する場合はさらに上乗せ)
つまり、定価から15%割り引いた価格が対ユーザへの実勢価格の
一つの目安になるケースが多いです。
さらに、オプションもこてこての自動化仕様や専用仕様でなく
標準仕様のスペックであれば、オプション仕様・価格を加味した場合
だいたい本体定価の1.5倍~2.0倍とみておけば
総額としてはあながち外れていません。
(あくまで一例です・・・)
ということは本体定価が分かれば、ある程度、相場の目星はつくということです。
例えば、本体定価が¥20,000,000の機械だとすれば
標準的なオプションであれば、プラス¥10,000,000前後必要と予想されます。
つまり、強引に計算すれば、以下のとおりです。
(くどいようですが、あくまで一例です・・・)
20,000,000(本体定価)×1.5(倍)=30,000,000(メーカ希望小売価格の総額)
30,000,000×0.85(15%割り引き)=25,500,000(≒¥25,000,000/ユーザ宛価格)
20,000,000(本体定価)+10,000,000(オプションや納入諸経費)=30,000,000(メーカ希望小売価格の総額)
30,000,000×0.85(15%割り引き)=25,500,000(≒¥25,000,000/ユーザ宛価格)
そこで冒頭の質問ですが
「メーカ希望小売価格はネットのどこを探してもでてこない・・・」
こう思いませんか?
理由はいろいろあるように思えますが、定価が独り歩きをするのを業界が嫌うことが
大きいことがあげられます。
例えば、
1. 希望小売価格は¥30,000,000と公表されていたのに、見積とったら乖離があるというクレームを
避けたい(実売価格は案件ごとに異なることがほとんど)
2. 代理店販売が多い業界なので、希望小売価格を全面的に公表できない
3. 競合他社と単純な価格比較をされたくない
というような事由があげられます。
工作機械とはユーザがメーカとつくりあげていくものであり
機械の定価はあってないようなものであることはある意味事実ですが
定価がユーザにとって一つの判断材料になることも事実です。
「そんなに高いならそもそも見積はいらないよ」
とか
「まだ買うのは先だから見積はまだいらないんだけどな」
とか
「予算申請したいから、価格感だけ教えてくれれば良いんだけど」
というようなユーザの声があることもまた事実です。
そこで私は10年前から各メーカの相場価格や定価を
日刊工業新聞の記事
(新商品発売のタイミングはメーカが定価を公表する数少ないチャンスです)や
補助金採択データ、展示会、知り合いの情報、SNS
そして、なにより皆様の口コミにより少しずつ集めてきました。
それでもこれまでに収集できた”メーカ希望小売価格”は
本ウェブサイトに提示している全製品の2割以下です。
ここにこの業界の情報格差があると思っています。
生産技術のベテランの方など知っている人は知っているが
知らない人はその相場感すらわからない・・・
極論を言えば、工作機械を知らないご老人でも
安心して機械が購入できるためのデータベースをつくること。
これが本サイトの趣旨です。
工作機械の口コミ 事務局